ご挨拶

昭和37年(1962)に建設された「アジアセンタ−ODAWARA」は、平成14年10月22日、40周年を迎えました。この間内外の多くの方々の親身なご支援、ご指導により大過なく運営を続けて来られましたことを心から有り難く思っております。

当初「MRAアジアセンター」と呼ばれたこの建物は、その名の通り当時世界的に活動を展開していたMRA運動の、アジアにおける拠点として構想され、建設されました。しかし昭和37年と言えば、日本の高度成長が緒についたばかりの頃で、東京本部の土地建物のほか、格別の資産を持っていなかった「財団法人MRAハウス」にとって、それはたいへん負担の大きい大型の企画でした。

にもかかわらず、多くの個人ならびに企業の皆さまから多額のご寄付を頂いたうえ、有形無形のご支援を賜った結果、土地の取得から設計、建設等の工程が無事進展し、昭和37年10月22日、池田首相をはじめとして、国の内外から多数の方々をお招きして盛大な開所式を行うことができました。そしてその背景には、MRA運動の理念と活動をこの国に定着させたいという多くの日本人の強い願いがあった事は間違いありません。

そこで財団としては開所 40周年を記念して、戦後の日本におけるMRAの活動と、そのなかでアジアセンターが果たしてきた役割を回顧するとともに、数多くの映像やメディア記事、各国で出版された記録など大量の資料の中から主なものを、別添のCD-ROMの形で復刻・保存することといたしました。これらの活動の経過を、ほぼ年代順に要約したこの小冊子とともにご高覧いただければ幸いです。

なお今回収録したもののほかにも、戦前の活動を含め、財団が保有している各種出版物、映像、映画などは大量かつ多岐に亘っております。これら資料の劣化を防ぎ、半永久的に保存するため、次回はCD-ROMと比べて容量が格段に大きいDVDに全面的に収録することを計画しております。

センターは平成5年に大幅な改修を行い、名称も「アジアセンターODAWARA」と改めて、地域のニーズに応える良質のゲストハウスならびにセミナーセンターとして運営を続けております。今後とも格別のご支援、ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

財団法人MRAハウス
代表理事 渋 沢 雅 英 

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